秩父の歴史と味を満喫!「そばの杜」で秩父の郷土料理を堪能
「そばの杜」は、秩父の郷土料理やそばが楽しめるお店です。大正から昭和初期に建てられた歴史ある建物の2階にあり、秩父の街を眺めながらゆったりと食事を楽しめます。
国の登録有形文化財の建物の中で、そばを味わう
「そばの杜」は、秩父鉄道「秩父駅」から徒歩約5分の場所にあります。お店は木造の秩父ふるさと館内にあり、歴史を感じる重厚な佇まいが特徴です。
「秩父ふるさと館」は大正時代に繁栄した銘仙問屋の店舗・主屋だった建物で、平成14年に国の登録有形文化財として登録されました。その後、歴史ある建物を後世に伝える目的で整備され、「そばの杜」は平成21年の7月にオープンしました。
お店のロゴが入ったのれんをくぐり、階段を上がってお店に向かいます。週末や連休には観光客で賑わい、階段まで列ができる人気のお店です。
店内はテーブル28席と座敷12席が用意され、とても広々としています。座敷席は小さなお子さんのいる家族連れにも人気。窓からは12月の秩父夜祭で屋台や笠鉾が通る大通りや、秩父神社などが眺められます。
自分好みに仕上げる「くるみそば」
メニューを広げると、そばはもちろん、秩父の郷土料理があれこれ味わえるセットメニューも並んでいます。週に何度も来るお客様よりも、3ヶ月に1度くらいの頻度で来てくれる観光のお客様が多いので、次に来た時にまた同じ味が楽しめるように、あまり頻繁にメニューが変わらないようにしているそうです。
くるみそばを注文すると、まず初めにすりおろす「くるみ」が運ばれてきます。すり鉢でくるみを自分の好みの粗さにすりつぶします。
会話を楽しみながら、少しずつくるみをすっていきます。激しくするとすり鉢からくるみが飛び出してしまうので、加減をしながら丁寧に仕上げます。
すったくるみにつゆを足して、つけ汁が完成したところで「くるみそば」(税込930円)が運ばれてきました。そばは二八そばで、毎日手打ちしているそうです。では、さっそくいただきます!
自分で作った特製のつけ汁におそばをさっとつけて口に運びます。粗く残ったくるみのつぶがそばに絡まって、コリっとした食感とくるみの香ばしさがたまらないです。
秩父の郷土料理を堪能!お得なセットメニューもおすすめ
続いてこちらは「ちちぶ御膳」(税込1,650円)。そば、野菜の天ぷら、麦とろごはんに、「小昼飯(こじゅうはん)」と呼ばれる農作業の合間など小腹がすいた時に食べる秩父の郷土料理がついていて、ボリューム満点のセットです。
このとろろ、一口食べてみると口の中に独特な香りが広がります。ごま油が少し入っていて、店主の奥様が隠し味に入れたところ好評だったため、そばの杜の定番メニューになったそうです。
まいたけ、なす、かぼちゃなどの天ぷらの盛り合わせは、つゆにつけたり抹茶塩でいただきます。秩父には海がないので、海老天のような海鮮ものの天ぷらはメニューにしていないそうです。食材はなるべく秩父産の物を選んでいます。
お皿に左から順にみそポテト、おなめ、しゃくし菜が盛られています。
おなめは「お箸をなめるほど美味しい」という語源の味噌に似た発酵食品で、そばの杜ではきゅうりに添えて提供しています。3種類の秩父の味を楽しめるのは嬉しいですね。
「豚みそ丼セット」(税込1,680円)は、丼もそばも両方味わえるお得なセットです。おそばは+200円(税込)でくるみそばに変えることもできるので、より贅沢に秩父グルメを味わいたい方にはおすすめです。
お肉は老舗精肉店「せかい」の豚みそを使っています。豚みそが丼に敷き詰められていて、ごはんが全く見えません(笑)
しっかりと焦げ目をつけて焼かれた豚みそからは食欲をそそるいい香りがします。甘じょっぱいタレとお肉とごはんの組み合わせは、箸が止まらない美味しさです。
お店の人
そばの杜 店主 鈴木寛明さん
「僕の写真も撮るんですか?恥ずかしいな」と照れながら笑う鈴木さん。秩父出身で、今でも地元の先輩や後輩との繋がりを大切にしているそうです。お祭りや地域イベントでも活躍していて、地域との絆を深める姿が素敵です!
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「そばの杜」は秩父の観光エリアからもアクセスがよく、秩父の魅力を存分に感じられるお店です。秩父観光の際には、ぜひ「そばの杜」で秩父の郷土料理を堪能して、歴史ある建物で落ち着いた雰囲気を楽しんでみてはいかがでしょうか。
店舗情報
店舗・スポット名 | そばの杜 |
ジャンル | そば・秩父の郷土料理 |
所在地 | 埼玉県秩父市本町3-1 ふるさと館 2F(GoogleMapで見る) |
営業時間・定休日 | 11:30~16:00(売切れ次第終了)/夜は予約にて営業 定休日:水曜日 |
電話番号 | 0494-26-5335 |
公式サイト | http://www.sobanomori.net/ |
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