300年以上の歴史ある秩父夜祭をいつでも体感できる「秩父まつり会館」
旅先でのイベント、特にお祭りや花火などを楽しみにされる人も多いのではないでしょうか。秩父は年間に400近くのお祭りがあるとも言われています。なかでも、毎年12月2日〜3日にかけて行われる秩父夜祭は、京都の祇園祭や岐阜の飛騨高山祭とともに日本三大曳山祭の一つとして知られ、ユネスコ無形文化遺産に登録されている、秩父地域最大のお祭りです。
この秩父夜祭をはじめとしたお祭りを映像や展示で体験できるのが「秩父まつり会館」。秩父の歴史あるお祭りを体験したい人にはオススメの施設です。
迫力満点!昭和の名匠が作った山車が間近で見られる
秩父まつり会館は秩父鉄道「秩父駅」から徒歩3分ほど、秩父神社にも近い場所にあります。秩父夜祭など、秩父のお祭りの資料の収集・保管・展示などを目的とした施設です。
入口に近づくと、賑やかな屋台囃子が聞こえてきます。お祭りの熱気を感じるような演出に、気持ちがワクワクしますね!入館料は一般500円(税込)小中学生250円(税込)です。
館内に入ってすぐの山車展示室で目に飛び込んでくるのは、高さ11メートルの笠鉾(かさほこ)と6メートルの屋台。秩父夜祭では、6基の笠鉾と屋台が秩父の街中を曳行(えいこう)します。20トンを超える重さのものもあり、150〜200人で昼夜にかけて曳き廻すそうです。
一般的に秩父夜祭は年に一度、秩父神社のご祭神である妙見様(女神様)と武甲山の龍神様(男神様)が逢瀬を交わす祭であるといわれています。また、4月に行う御田植祭でお迎えした龍神様を、秋の収穫を終えて武甲山にお返しするという古い信仰の形が残っているとか。館内のスタッフの方が丁寧にわかりやすく解説していただけるので、とても勉強になります。
音と映像で秩父夜祭が体験できるプロジェクションマッピングの演出♪
スタッフの方の説明のあと、展示室の照明が暗くなり、プロジェクションマッピングがスタート。
秩父夜祭の映像が流れ、音と光と目の前の笠鉾と屋台の迫力も相まって、本当にお祭りを体験しているような感覚になります。
プロジェクションマッピングを見終えたら、お隣のシアターへ。入口で3Dメガネを受け取って、中に入りましょう。
こちらのシアターでは、秩父の四季折々のお祭りを3D映像で視聴できます。秩父には夜祭以外にも、春祭、ごもっともさま、川瀬祭、甘酒祭、龍勢祭…と、ほんとうにたくさんのお祭りがあるんですね。どの季節に来ても、なにかしらのお祭りに遭遇できそう。
2階に上がれば、今度は上から山車を眺められます。細かい彫り物や飾りを違った角度でじっくりみられるのが楽しいですね。
貴重な資料で、より深く秩父夜祭を知る
資料展示コーナー真正面には、亀のような大きな石が。これは亀の子石といって、秩父夜祭の山車の終着点「御旅所」に祀られていたもので、御旅所の改装の際、先代のものがこちらに展示されるようになったそうです。夜祭の日に妙見様と龍神様が待ち合わせる場所が、この亀の子石だそうですよ。
こちらは室町時代に作られた、埼玉県内最古のおみこし。江戸時代以降、秩父の産業や文化が発展して、徐々に今のような豪華な山車がお祭りに登場するようになったそうです。
秩父夜祭といえば、冬の夜空に輝く花火も欠かせない見どころの一つ。打ち上げられる花火の展示もあります。夜空を綺麗に彩る花火の中身は、実はこんなふうに火薬が詰められていたんですね。
秩父夜祭のクライマックス「団子坂の曳上げ」の模型も展示されています。坂道の傾斜はなんと25度もあるそう。この模型を見る限り、ものすごい傾斜を曳き上げられることがわかります。実際に目の前でこの様子を見てみたくなりますね!
お店の人
秩父市役所 産業観光部観光課 主査 宮前 拓朗さん(左)
株式会社ちちぶ観光機構 秩父まつり会館 浅賀 美和さん(右)
幼い頃から、今でも秩父夜祭に携わっているという宮前さん。イチ聞けば10も20も返ってくるほど、秩父のお祭りに熱く、頼りになる存在です!
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秩父の暮らしと切っても切り離せない秩父夜祭を一年中体感できる「秩父まつり会館」。秩父をより深く学ぶために、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
施設情報
店舗・スポット名 | 秩父まつり会館 |
ジャンル | 資料館 |
所在地 | 埼玉県秩父市番場町2-8 (GoogleMapで見る) |
営業時間・休館日 | 9:00~17:00(4月~11月) / 10:00~17:00(12月~3月) ※入館受付は、16:30まで 休館日:第4・第5火曜日(3月~11月) / 毎週火曜日(12月~2月) / 12月29日~1月1日 (12月は秩父夜祭開催に応じて変動あり、祝日は開館) |
電話番号 | 0494-23-1110 |
公式Webサイト | https://www.chichibu-matsuri.jp/ |