秩父を見晴らす丘の上の洋食店「にぐるまやダイニング(荷車屋)」
「にぐるまやダイニング」は、見晴らしの良い丘の上にある、1984年創業の洋食店です。秩父の街を一望する眺めはもちろん、自慢のハンバーグに、窯で焼き上げるピザ、自家製ケーキまで。眺めもごちそうも、心ゆくまで楽しめるお店です。

皇室ゆかりの、大きな記念樹が迎えるお店

にぐるまやダイニングは、秩父鉄道「秩父駅」から車で6分ほど。坂道を上って駐車場に車を停めると、まず目に入るのが一本の大きな木。1993年(平成5年)に天皇皇后両陛下が秩父を訪れた際、両陛下に料理をお出しした記念に植えられたものです。大きく枝を広げた姿が、訪れる人を出迎えています。

店先はメニューの写真や黒板でにぎやかです。「『超』あらびきハンバーグ」の看板に、秩父名物のわらじかつや豚味噌、人気メニューがずらり。何を頼もうかと、入る前から気持ちが高まります。


入口をくぐると、店内は落ち着いた雰囲気です。黒い柱と梁、使い込まれた飴色の椅子が、洋食屋さんらしい趣を感じます。ふと見上げると、天井には手書きのメニューがガーランドのようにかかっていて、見ているだけで楽しくなってきます。
窓の向こうに、秩父の街並みと山なみ

席に着くと、大きな窓の向こうに景色が広がります。もっと見晴らしを楽しみたいなら、テラス席へ。テラスに出ると視界が開け、秩父の街並み、その先に山々を見渡せます。席のそばには方角の案内板が立ち、「長瀞方面」「両神山」「三峯神社」と、どちらに何が見えるかを教えてくれます。夕焼けや夜景が楽しめる時間もおすすめだそう。屋外の席なので、ペットと一緒に過ごせるのもうれしいところです。
洋食に秩父名物までそろう、目移りのラインナップ

メニューを開くと、ハンバーグにピザ、秩父名物に、自家製ケーキ。あれもこれもおいしそうで、目移りします。まずは「にぐるまやといえば」という看板メニューのハンバーグから。王道の「にぐるまやハンバーグ」と、粗びきのごろごろした肉感を楽しむ「超あらびきハンバーグ」の2種類。どちらも焼き加減とソースを選べます。

「超あらびきハンバーグ」(税込1,280円)は、その名のとおり、肉を粗びきにした一皿。メニューには「12.8mm」の文字。気になって調べてみると、粗びきでも8mmくらいが一般的なのだそう。ずいぶん大きな挽き具合のようです。焼き加減は3種類、ソースはガーリック・オニオン・デミグラス・トマトの4種類から選べます。お得なセット(税込600円)にすると、ライスかパンに、サラダと日替わりスープが付きます。

注文を終えてほどなく、まずはサラダが運ばれてきました。かかっているのは自家製の和風ドレッシング。たまねぎ・にんじん・にんにくを使ったやさしい味わいで、シャキシャキの野菜がいくらでも食べられそう。ファンが多く、ボトル(350ml・税込500円)でも販売していて、買って帰る人も多いそうです。サラダとスープがおかわり自由というのもうれしいところです。
目の前で切り分けられる、熱々のハンバーグ


しばらく待つと、鉄板にのったハンバーグが、ワゴンで運ばれてきました。スタッフの方がその場でナイフを入れ、半分に切り分けると、切り口を鉄板にジュッと押しあてます。そこへ熱々のソースをまわしかけると、音を立てて湯気が立ちのぼり、香ばしい香りがふわりと広がりました。カッティングサービスは、レアかミディアムを選んだときだけの、ワクワクする時間です。

フォークを入れると、粗びきのお肉がほろりとほどけます。ひと口ほおばると、噛むほどに肉のうまみがあふれ出し、しっかりお肉を食べているという満足感。今回のソースはトマトで、酸味が脂ののった肉によく合います。付け合わせのポテトや野菜にソースを絡めれば、最後のひと口まで、鉄板の上で温かいまま楽しめます。

実は、お店で一番人気なのは、王道の「にぐるまやハンバーグ」(税込1,180円)。ふっくらと焼き上げた昔ながらの味わいで、地元のお客さんにも長く親しまれてきた定番です。ソースはお店の手づくり。醤油ベースにフライドガーリックとおろしにんにくを効かせた香ばしいガーリックソースや、牛すじやたまねぎ・にんじんなどの香味野菜をじっくり煮込み、継ぎ足しながら仕立てるデミグラスソースに、こだわりが詰まっています。
大きな窯で焼き上げる、本格窯焼きピザ

ハンバーグのお供に、ごはんやパンの代わりにピザ(税込1,000円〜)を合わせるのもおすすめです。サラダ(税込350円)とスープ(税込100円)を単品で付ければ、お得なセットとはまた違う楽しみ方に。セットもいいけれど、このピザもとってもおいしいんです。人気No.1は、定番のマルゲリータ。秩父市のピザやエビマヨピザも気になります。

本格的な窯焼きピザは、このお店の名物のひとつ。店内には大きな窯があり、炎で一気に焼き上げます。

今回注文したのは「しゃくし菜としめじのピザ」(税込1,100円)。秩父名物の漬物「しゃくし菜」、しめじやベーコン、チーズをのせたマヨネーズベースの一品です。

もっちりとした生地は、耳のところが少し厚め。ひと口かじると、しゃくし菜のシャキシャキとした食感と、マヨネーズやチーズのコクとベーコンの塩気が驚くほど相性がよくておいしいです。
秩父名物のわらじかつも、食後のケーキも

秩父名物のわらじかつも味わえます。「わらじかつ鉄板焼き」(税込1,150円)はその名のとおり草鞋(わらじ)のように大きなカツが2枚、鉄板にのって運ばれてきます。ざくざくの衣に、甘辛いタレがしっかり絡んでいます。

カツの下には、くたっと焼けたスライス玉ねぎ。タレを吸ったやわらかな玉ねぎと、香ばしいカツを一緒に頬張れば、これがまたおいしい。白いごはんとの相性も抜群です。

店内のショーケースには、自家製のケーキ。いちごのショートケーキやフルーツたっぷりのタルトなど、多い日には9品ほど、少なくても3〜4種類がショーケースに並びます。土日祝は通し営業なので、ランチのあとにそのままカフェとして過ごす人もいるのだそう。食後のデザートに、コーヒーと一緒にゆっくり、というのもよさそうです。お持ち帰りもできるので、お土産にもぴったりです。
お店の人
にぐるまやダイニング 店長 橋本知野さん/シェフ 今井光太郎さん
シェフの今井さんは秩父出身。21歳でこのお店に入り、勤続11年目のベテランです。エビマヨピザなどの新しいメニューを手がける一方、代々受け継がれてきたデミグラスソースの味を守り続けています。休みの日には、ミューズパークの「旅立ちの丘」を走るのが楽しみなのだそう。秩父の景色の中を駆けるのが、いい気分転換になっているようです。
店長の橋本さんも秩父出身。高校卒業後にこのお店へ就職し、勤続10年目です。壁や天井を彩る手書きのメニューは、橋本さんによるもの。親しみやすいイラストが、お店の雰囲気をつくっています。空気の澄んだ日には、高原牧場から夜空に浮かぶスカイツリーが見えることもあるのだとか。ふだんは物腰やわらかな橋本さんですが、ガーリックソースの話になると「にんにく、めっちゃ好きなんです」と、急に言葉が熱を帯びました。

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レジには、特製和風ドレッシングも並んでいて、お土産に買って帰ることもできます。外に出ると、大きな木が帰り道を静かに見送ってくれました。秩父旅行の途中、丘の上のにぐるまやダイニングに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
スポット情報
| スポット名 | にぐるまやダイニング(荷車屋) |
| ジャンル | 洋食・ダイニング |
| 所在地 | 埼玉県秩父市中宮地町5881 (GoogleMapで見る) |
| 営業時間 | 平日ランチ11:30〜15:00(L.O.14:30) 平日ディナー17:00〜21:00(L.O.20:30) 土日祝11:30〜21:00(L.O.20:30) |
| 定休日 | 月曜(祝日の場合は翌日) |
| 電話番号 | 0494-23-5201 |
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